静かに、そして鮮やかに澄み切った金色のスープが繊細なる美味「金の鳥そば」が、この度「金の鶏そば2008」と生まれ変わって帰ってきた。実は「金の鳥そば」は知る人ぞ知るという花月で期間限定ラーメンが始まったばかりの2003年に初登場した作品なのである。きっと、これを読んでいる多くの人がその記憶にとどめていないであろう。その後一度登場したきりしばらく、御無沙汰していたラーメンの一つである。花月ラーメン職人の男達は花月創業15年を経て、新たなる飛躍を目指し、まさに自分達の原点の一つである、このラーメンに再び着目したのである。そして全く新しい「金の鳥そば」のため、これまで自分達の積み上げてきた全ての力を注いだ。「ラーメン街道一番星シリーズ」で確立した炭火焼き燻し製法によるチャーシュー、「麺屋小次郎」から定期的に導入されている、そのラーメンだけの専用麺。他にも隠れたところに、これまで彼らが培ってきた技法が駆使されているのである。そして、彼らの一番のこだわり、それは多くのお客様からの期待に応えるということであった。前述したように「金の鳥そば」を知る人は少ないのにも関わらず、途切れることのない復活を要望する声が彼らに届いていたのであった。機会があれば出したい、出したいと思っていてなかなか復活させられなかった「金の鳥そば」を出すならきっと今しかない。何年もお待たせした分、最高の味でお出しするしかない。とそんな思いがこの生まれ変わった「金の鶏そば2008」には込められているのである。
鶏ガラ、鶏肉そしてボンジリを中心にじっくりと炊き出すことで鶏の旨味を抽出。そこに数種類の野菜、鯖節を追加し深みと厚みを上げて完成した、繊細ながらもしっかりとコクのある上品な極上スープ!
繊細なスープの味わいを最大限に活かす極細麺を採用。鶏の香りが引き立つよう試行錯誤の末に到達した、小麦の配合は、まさに花月ラーメン職人の素材への愛情の表れと呼べよう。少し硬めに茹で上げられた、そのコシをしっかりとご堪能あれ!
一つ一つ全て職人の手作りにより手間暇を惜しまず炭火で燻し誕生した、こだわりの鶏チャーシュー。そこにこれまでの「金の鳥そば」同等に、心落着く香りの大葉と、シャキシャキした食感の白髪ネギが入る!
期間限定ラーメンの開始当初に登場した「金の鳥そば」シリーズは、過去2度に渡り登場しました。しかし、前回(2004年冬)を最後に長らく沈黙を守っていましたが、15周年というタイミングを期にラーメン職人達は自分達の原点の一つでもあるこのラーメンに着目し、3年半振りの復活を目指して開発に取り掛かりました。
まず、スープには鳥ガラ、鶏肉、ぼんじりを中心に炊き出し、仕上げに各種野菜と鯖節を効かせて、鶏の旨みを最大限に引き出した、一段とクオリティーの高いスープが完成しました。
次に、「金の鶏そば」に合せた専用麺を考案しました。小麦粉の配合を調整し、繊細なスープに合せた細麺に仕上げ、しっかりとした歯ごたえと鶏の香りを引き立たせるという特徴を持たせました。また、燻し鶏チャーシューも新たに開発しました。一番星シリーズで開発した炭焼き特製燻し製法を応用し、鶏のもも肉を備長炭の量を増やし香ばしく焼き上げました。結果、通常の燻しチャーシューよりも更に炭火の香りが強くなり、「金の鶏そば」スープと抜群の相性は抜群です。
これまでとは全く新しく生まれ変わった「金の鶏そば2008」は、鶏系の旨みと鯖節の旨みが絶妙に混ざりこみ、コクと深みを追求した鶏そばに仕上がりました。花月ラーメン職人の思いのこもったこのラーメンを是非ご堪能ください。