2016年を迎えたばかりの花月嵐ラーメンマエストロ達の開発室で早速、完成したての『焦がしネギ中華そば羅楽(ララ)』の先行実食がフードジャーナリスト「はんつ遠藤」氏によって行われた。
一見、あっさり醤油味の懐かし系のスープと思いきや、実は焦がしネギオイルを浮かべることで独特の輝きを発する美しい光沢を持つスープとなります。とにかく、この奥深い薫りが嗅覚をとりこにしてしまいますね。食べる者を引き込む最初のインパクトは食べ物には大切な要素ですが、十分過ぎる働きをしています。実際、スープをすすると結構しっかりとしたパンチのあるコクが感じられます。麺もそのスープとの相性を見事に実現した平打ちのモチモチとした歯応えが楽しめる麺。これは、花月嵐さんがこのラーメンのためだけに生み出した専用のオリジナル麺だそうです。食べ終えてみると、かなり満足度の高い一杯だと感心しました!!
『焦がしネギ中華そば』が日本で食べられるようになった経緯は台湾出身の料理人が、その味を広めたと言われている。元々、中華料理では香り付けの油、いわゆる『香味油』が存在する。『鶏油』『山椒油』『えび油』が広く知られているそうだ。それらを調理の仕上げに一掛けすることで本格的な味わいとなるという。
『焦がしネギ』を加えた中華そばは老舗では東京渋谷の『喜楽』、東京大井町の『永楽』が余りに有名である。今日も、焦がしネギの芳醇な香りに誘われて、ファン達が足繁く通うのである。
一般に『中華そば』というと懐かしのあっさり醤油ラーメンを思い浮かべる人が多い事であろう。 今回登場する『羅楽』は、一見、懐かしの「中華そば」に似ているが、実は全く味の構成が異なる。「懐かし系の中華そば」は鶏ガラや煮干し等の魚介をベースにスープが作られ、そこに縮れた細麺が組み合わされる。それに対し『羅楽(ララ)』は“焦がしネギ”というパンチの効いた香味油に相性の良い豚骨も加えられスープが取られる。また、焦がしネギのインパクトのあるスープに負けない食べ応えの平打麺が用いられる。実は『焦がしネギ』を用いたラーメンを販売している店は意外に少ないのである。